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      トルシエ監督の人事考課 (考課日:2002/7/1)  
     1.考課対象  
   

 日本サッカー代表監督としての手腕
 2002年ワールドカップでの戦い

 
     2.主な行動事実  
     2002年ワールドカップベスト16進出
 
     3.人事考課の考え方  
    1.成績考課
 職務基準を、ホスト国であり、ホームで有利さから、決勝トーナメント進出が当然求められる期待水準である。ただし、W杯未勝利の日本にとっては、かなり高い期待水準であり、ホームの利点を差し引いても「難易度が高い基準」と考えられる。

 結果は予選リーグ1位突破、決勝トーナメント進出を果たしたので、期待通り「B」、チャレンジプラス1を適用して、成績考課は「A」となる。

2.情意考課
 自分の仕事を完成させようとする意欲(責任性)については、依然強いものを感じるが、代表選手選出の説明責任を果たしていない点を考えると、責任性についてはCと判断せざるを得ない。
 また、試合前にフランス紙に「日本は絶対にベスト4に入れない」などのコメントをしている点は、戦いを前にした指揮官としてはあるまじき発言であり、規律性をCとする。その他については、特に問題なかったBとする。

3.能力考課
 試合中の采配については、とやかく言えないが、チュニジア戦の前、士気を盛り上げるつもりで「決勝トーナメントはボーナス」といってしまったが、これが選手にも国民にも満足感を与え、トルコ戦では、執念が見られなかった。もっと他の言い方があったのではと思う。したがって、折衝力(表現力)をCと判断する。
 プラット3もベルギー戦後、選手間の調整によりしっかり機能しており、批判の多かったフラット3の採用が失敗ではなかったことが証明できたので企画力はAとする。
 判断力については、トルコ戦のスタメンやサントスの交代、森島の投入時期など、色々意見はあるであろうが、結果論であり、マイナス評価はできない。選手を一番近くで見ている監督が決めたことであり、外野がとやかく言うことではない。
 指導力については、日本的な上司部下の関係を築けなかったが、お互いに仕事をするという関係は作れた結果であり、期待通りBまたはAと評価できる。
(韓国の選手はゴールをした際、真っ先に監督と抱き合っていたが、日本の選手は誰も監督と抱き合っていなかった。監督と抱き合っていたのは通訳とコーチだけ)

4.ウエイト
 明確な結果が出た最終の評価であり、成績60%、情意20%、能力20%とする。

5.結論
 総合評価は申し分ないAとなる。

 
     4.人事考課の結果  
   

 

考課項目・要素

評語

ウエイト

成績考課・勝つ A 60%
情意考課・規律性 C 5%
情意考課・責任性 C 5%
情意考課・協調性 B 5%
情意考課・積極性 B 5%
能力評価・判断力 5%
能力評価・企画力 5%
能力評価・折衝力 C 5%
能力評価・指導力 BまたはA 5%

総合評価

69〜70点

 

 
     5.補足説明  
   

 韓国の大躍進で、日本の評価が下がる、あるいはヒディング監督と比較してトルシエ監督の評価が下がるような感覚に襲われるが、絶対評価で考えることが必要である。
韓国がどうであれ、ヒディング監督がどうであれ、事実に照らし合わせて、客観的にトルシエ監督を評価すると、このようになるのではないだろうか。

 個人的には、中村俊輔を選ばなかったので判断力をCとしたいところである。フリーキックのスペシャリストを攻撃オプションになぜ入れなかったのか?トルコ戦の後半30分から投入し、フリーキックで同点ということが起きたかもしれないのに。

 ベンチにいるときに応援しない俊輔も悪いけれど、それを理由に外す監督も監督だと思う。勝つための選出をして欲しかった。