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      小泉純一郎首相の人事考課 (考課日:2001/5/13)  
     1.考課対象  
   

 総理大臣就任から所信表明演説、代表質問までの行動と実績。

 
     2.主な行動事実  
   

 新聞・テレビラジオ等で報道されている内容。

 
     3.人事考課の考え方  
    1.成績考課
 職務基準をどう考えるかによってちがってくるが、就任間もないことでもあり、今回は「構造改革等により日本をよくするために、準備万端の上、政権をスタートさせることとする。」
 結果として、派閥にとらわれない組閣を断行した上で、予想以上の国民の支持を得て政権をスタートさせたこと、国会でも分りやすい表現、熱の入った答弁等で国民の関心を集めていることから、スタートとしては期待以上「A」と判断できる。
 職務基準の難易度としては、結果を出すまでを基準として考えれば歴代の首相が取り組んでできなかった内容なので「難」と判断できるが、今回は、スタートを切るまでとしたため、難易度は「標準」と考える。
 したがって、成績考課は「A」とする。
 難易度が高いと考えれば、チャレンジプラスワンを適用して「S」となる。

2.情意考課
 組閣の仕方など、従来のやり方を変え新しい方法で取り組んでいる点などから積極性は文句なく「A」と評価できる。
 また、熱意のある答弁等から目標達成に向けた強い責任が感じられ、また、障害を乗り越えても仕事を選り抜こううとする姿勢は責任性で「A」と判断できる。
規律性、協調性は特に問題なく「B」とする。

3.能力考課
 抽象的な内容であっても、その分りやすい話し方やたとえ話、熱意などから相手を説得し、期待感を持たせる点から、折衝力・渉外力は「A」と判断できる。 
 判断力・決断力については、田中真紀子氏の外相など賛否両論のある判断であるが、国民の期待や改革を強く打ち出すという姿勢から考えれば、高度な判断であり、「A」と判断できる。
 企画力・開発力については、各方針についてまだまだ抽象的なところがあり、若干劣るところもあるが、期間が短い点を考慮して標準「B」とする。
 指導力・統率力については、強いリーダーシップを発揮しており、文句なく「A」と判定できる。もともと総理大臣はかなりの権限があるため「S」とはならない。

4.ウエイト
 総理大臣であり、結果が求められるわけで、成績考課のウエイトを80%としたいところであるが、今回はスタートを切るということを職務基準にしたため、成績考課のウエイトを若干下げて、成績40%、情意20%、能力40%とする。
 (森首相の時と同じにした)

5.総合評価
 ウエイトを考慮して100点満点にすると76点となり、総合評価は最高のSとなる。

 
     4.人事考課の結果  
   

 

考課項目・要素 評語 ウエイト
成績考課 40%
情意考課・規律性 5%
情意考課・責任性 5%
情意考課・協調性 5%
情意考課・積極性 5%
能力考課・知識技能 5%
能力評価・判断決断力 10%
能力評価・企画開発力 5%
能力評価・折衝渉外力 10%
能力評価・指導統率力 10%

総合評価

76

 

 
     5.補足説明  
   

 今回はスタートを切るまでを対象にしているので、具体的な実績を上げていない状態にもかかわらず、高い評価になった。
 1年後くらいに、結果を出すという職務基準にした場合は、また違った評価になるであろう。