テレビアニメ「サザエさん」の行動

　テレビアニメ「サザエ」の内容

　１の教育係については、ただ口うるさいだけで特に成果はあげていない。悪くなっているわけでもないので、この件に関してはCと判断する。

　２のマスオさん満足については、特にマスオさんから不満もなく、期待通りＢ以上。時々感謝の言葉をいっているが、わが家の基準で考えるとあたりまえＢと判定できる。

　３のタラちゃんの育成に関しては、スクスクのびのび、素直に育ているので、期待通りBと判断する。
（この件に関しては、何年もの間、同じで年齢、同じ大きさでまったく育っていないからDと考えることもできるが、・・・・・。ここでいう成長とは一こまのアニメの中での成長と考え、期待通りＢとした。）

　４の心配をかけないに関しては、思い込みや早合点でちょくちょく心配をかけ、時には大騒動に発展することもあり、この件に関してはＤと判断せざるを得ない。

4つの職務基準についてそれぞれＣ、Ｂ、Ｂ、Ｄ、となり、ウエイトを加味して加重平均を取ると、２．４、成績考課については、Ｃと評価する。

２．情意考課
　モノは忘れをよくする、自分勝手な思い込みが激しい、早合点をし人に迷惑をかけるなど、本人は悪気はないのだろうが、慎重さに欠ける行動が目立つので責任性はＣと判断せざるを得ない。
　本人は一生懸命なのであろうが、それはうわべの一生懸命であり、本当の一生懸命は職務基準を達成するために合理的な行動を行うことである。職務基準を達成するために、もっと慎重に行動することが望まれる。

　お料理やエアロビなどいろいろお稽古事に挑戦しているので、積極性はＡと判定したいのであるが、長続きせず、それが職務に（職務基準達成に）貢献していないので、特に問題なかったＢと判断する。

　協調性はイササカ先生などご近所さんにいろいろ協力したり、いろいろな配慮がみられＡと判定したいのだが、「そんなことする余裕があるのであれば、もっと自分の仕事を慎重にしろよ」ということでＡとは評価できない。Ｂである。
（協調性は責任性がＢ以上でないと、Ａはつかないの原則）

　規律性は特に問題なかったＢである。

３．能力考課
　職務基準１の教育係がうまくできなかったのは、意欲の問題ではなくて「ただ口うるさいだけ」の指導の問題であり、指導力はＣ。

　職務基準４の心配をかけないについては、本人の能力不足ではなくて責任性の問題であるから能力考課には関係しない。

　職務基準２、３は成績考課がBであり、それに関する能力もBと判断できる。

４．ウエイト
　職務基準を明確にしたので、成績４０％、情意４０％、能力２０％とする。　

５．結果
　総合評価52.4点、Ｃと判定する。

　　人事考課は職務基準を明確にすることによって実施できる。
職務基準を明確にするためには、目標管理を行うか、明確な指示命令を出すことである。明確な指示命令とは、職務割当と到達基準が明確になっている命令のことである。「何を、何時までに、どれだけやって」という風に到達レベルや遂行基準を示す必要がある。

　サザエさんタイプはおもしろくて人気があるであろうが、企業で仕事をするという観点からみると、期待水準以下となってしまうでしょう。
もちろん、職種業態によっては、このようなタイプを求めている企業もあるでしょうが。